*映し鏡

Dear Me
周りは全て映し鏡だという
私の世界を見せてくれる存在なのだ
人の振り見て我が振り直せという
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同僚は細かなところが気になる人で
嫌なものや、嫌な人に対して
いつも厳しいことを言う
要らぬ想像をして
ことさらに色んな人のことを悪く言うし
悪いところがやたらと目につくらしい
はてさて
私もそうなのか?というと
そのはなしを聞いて
「なるほど、そういう風に捉えることがあるのか」と
毎度感心させられる
人の心理って
そういう風に働くモノなのだと思うと
なんて複雑で怪奇でめんどくさいのだと思うのだ
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ただそうやって伝えられるということは
確かに私にもそういう一部があるわけだ
はて、どういうときにそれが起こるのだろう
振り返ってみた
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思い返せば
確かに数ヶ月前に
明らかにネガティブゾーンにどっぷりはまっていた時に
ありとあらゆる事柄を、「悪く」捉えていた
あんな風に言われた、とか
こんな風に扱われた、とか
被害妄想甚だしい時も確かにあったなぁ
今思えば
この事象がしっかり彼女の「それ」と等しくて
いやはや、自分にもしっかりあったのだと面白くなる
彼女の話をきいても
全くもって同調できないし、
そんな感情私にはみじんもないと思っていても
そのときの「同時の映し鏡」でなくとも
あとからしっかりと写真のように残像を見せつけられる
愉快だな、と思う
ここでこれに気づけたから
もうこの事象は全て
あのときの「残像なのだ」と思えるし
ああだこうだと話されても
腹も立たないし、同じ波長にならなくて済む
昔は映し鏡の概念が
いまいち理解できていなくて
「あんな風に考えるなんて、ほんとなんでかな」なんて
どこか人ごとだったけど
もはやどれも人ごとじゃないと思えたら
世界はどんどん愉快になって
残像を楽しめるようになって
そのときの私を懐かしむ余裕もできて
よきことだなぁとすら思える
映し鏡はやはり真実だ
それを理解できれば
格段に人生は大きく変わる
自分の器が拡大するのだ
そんな風に思う今日この頃